2024年11月25日、ゴールド(XAU/USD)の価格が急落しました。
この下落の主な要因として、同月初旬に行われた米大統領選挙でのトランプ氏の勝利が挙げられます。
トランプ氏の当選は、ドル高を促進し、金価格に対して負の相関をもたらしました。
一般的に、金価格はドルと逆相関の関係にあります。
ドルが強くなると、金の価格は下落する傾向があります。
そのため、トランプ氏の再選により、ドルが強含みとなり、金価格の下落を引き起こしました。
また、世界的な政治・経済の安定や、他の投資対象の魅力度の上昇も金価格の下落要因となります。
特に、米国の政治的安定や経済成長への期待が高まると、リスク資産への投資が増え、安全資産である金から資金が流出する傾向があります。
さらに、金価格はドル建てで取引されるため、為替レートの変動も影響を受けます。
ドル高が進行すると、他の通貨を使用する投資家にとって金の購入コストが上昇し、需要が減少することから、金価格の下落につながります。
地政学的な要因
2024年11月25日に発生したゴールド(XAU/USD)の価格急落には、イスラエルとレバノンのイスラム組織ヒズボラとの停戦合意が影響を与えた可能性も指摘されています。
11月26日、イスラエル政府はヒズボラとの停戦案を承認し、1年以上続いた戦闘の終結に向けた意向を示しました。
また、アメリカのバイデン大統領は、イスラエルとレバノン両政府がアメリカの停戦案を受け入れたと発表しています。
この停戦合意により、中東地域の地政学的リスクが緩和されるとの期待が高まりました。
一般的に、地政学的リスクの高まりは安全資産である金の需要を押し上げ、価格上昇を招きます。
逆に、リスクの低下は金の需要減少と価格下落を引き起こす傾向があります。
したがって、停戦合意によるリスク緩和が金価格の下落要因となったと考えられます。
さらに、停戦合意により原油価格も下落傾向を示しました。
ニューヨーク原油先物1月限(WTI)は、11月27日に1バレル=68.77ドルと続落しています。
原油価格の下落は、インフレ圧力の低下を示唆し、これも金価格の下落要因となり得ます。
これらの要因が重なり、2024年11月25日にゴールド(XAU/USD)の価格急落が発生したと考えられます。
ゴールド系EAのリスク
すでにARKやCROWNを運用している方はお気づきだと思いますが、このどちらも通常相場ではめちゃくや稼ぎます。
しかし、一日のボラティリティが600pipsにもなると、高耐久であっても流石に、凌ぎきることはできません。
このレベルの急変相場は1年に一度、いや数年に一度レベルだとも言われますが、必ずやってきます。
正直、ARK/CROWNの耐久性は他に類を見ないほど優れていると自負しています。
もしかしたら、Xデーが明日来るかもしれませんし、3年後かもしれません。
特に地政学的リスクは予測不可能ですので、運任せになってしまいます。
これはEAだからどうのという話ではなく、すべての投資においてのリスクファクターです。
ですので、EA運用はあくまでも自己責任で、自ら操作してリスクを回避するための情報収集が必要であることを認識してもらえればと思います。